ビックフィッシュ

 

 

死期が迫った父が、改めて息子に語り聞かせる人生の回想。巨人とともに故郷を出て、サーカスで働きながら、あこがれの女性と結ばれる。戦争へ行き、ひとつの町を買い上げる……。何度も聞かされた父の話は、どこまでが本当なのだろうか? 異才ティム・バートン監督が、独自のファンタジック&ブラックなテイストに、テーマとしてはストレートな感動に照準を合わせた快心作。
ベストセラーである原作に登場する奇妙な要素を、この映画版では多少組み替え、よりビジュアル的に楽しめる物語になっている。相手の死の状況を予言する魔女や、2つの上半身が下半身を共用する双生児の姉妹などフリークス的なキャラを登場させつつ、一面の黄スイセンのなかでの愛の告白といったメルヘンチックな場面も織りまぜ、人生の悲喜こもごもを共感たっぷりに描くことに成功。死の間際までうさんくさい老父役のアルバート・フィニーとは対照的に、若き日の父を演じるユアン・マクレガーは、前向きな主人公像を、まっすぐな瞳で好演する。監督の意識の表れであろうか、結末の感動は原作をはるかに上回る。(斉藤博昭)

★★★★★

もう ティム・バートン最高! ラストは泣いてしまいました 人が死ぬ話だけど 悲しくはなく むしろさわやかな感動が胸の底からわき上がってくる 
「人が死ぬときは 人の記憶から無くなったときだ」
と言ったのは ドクターヒルルクだっけ?
映像がきれいで 話が面白い 大きい人や双子が出てくるところ 水仙のシーン 街の再建
など 思い出しても ウルウルしてしまう
タイトルのビックフィッシュは 父の思い出なのかもしれない それは ずっと 関わった人の中で泳ぎ続けるのだろう