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著者:沢木耕太郎
杯 WORLD CUP

著者:沢木耕太郎
杯 WORLD CUP

アトランタオリンピックと日韓ワールドカップの本 どちらもスポーツの詳細な分析ではなく 作者が歩き肌で感じた事の紀行記
杯の中で作者は

批評も分析も僕の任ではなかった。ただ、その人物の抱かざるをえなかった情熱の旋律に耳を傾け、その軌跡を足早に紀行することがわずかに出来たにすぎなかった・・

と書いている

その中で オリンピックでは商業主義を批判し ワールドカップでは日本の運営や試合ぶりに嘆いている 
特に 「杯」の方がおもしろい どうして日本はトルコに負けたのか 日韓同時開催とはなにをもたらしたのか ドイツW杯へ向け 何が必要なのか・・・ この本を読むと トルシエと正反対なジーコを川渕会長が支持する理由がわかる それは日本的な家族とラテン的なファミリーの違いではないだろうか? トルシエは事あるごとに選手を「私の子どもたち」といい ジーコは「チームはファミリーだ」という 絶対権力者の父親がいる日本的な家族 お互いを信頼し平等な立場のファミリー 先ほどのアジア杯で 選手達が口々に「日本代表というチーム」と言っていたことが思い出される 勝ったから快感を覚えてるトルシエジャパン 選手達がいきいきとしているジーコジャパン 10月13日 その結果が出る